正直ね、このバッグハンガーという道具を舐めてましたよ。きっと一過性の便利グッズでしょ的なね。用途は至ってシンプルで、手荷物をテーブルなどにぶら下げるためのツール。雑貨屋さんで見かけたり、ヘタしたら100円ショップにもあるかもしれないけど、このバッグハンガーは格が違う。まず持てばわかる重厚感と形状の美しさ。なんだか気に入ったアクセサリーを買った時の気分のようだなぁと思った。市場に出回っている他のものに比べたら少し高いかもしれないけど、触ればその理由も理解できる。関節部分のヒンジの感触がすごくいい。車好きの例えで、車の値段はドアを閉めた時の感触でわかるというが、なんかそんな感じ。ヒンジのバネの感触がすごくいい。だからと言ってどんなにものが良くても使う場面が無かったらまったく意味が無い。実際のとこどうだろう？ 結果から言うと出かけるたびに使いまくることになった。カフェに映画館、会議室、電車の中など手荷物を置けなくて不自由する場面が意外に多いことに驚いた。そんな時に、このバッグハンガーがあると思い出して荷物をぶら下げた。ただそれだけのことなんだけど人間としてすごく進化したような気持ちになった。人間は火を起こして、道具を持って進化した。このバッグハンガーもそんな道具のひとつになるのではないだろうか。