サイズ | 65×105×8mm(約20枚程収納可能) 手織り製品のため若干の個体差がございます。 |
素材 | シルク100% |
染色 | 本藍染め(天然灰汁発酵建て) 染料の性質上、摩擦や汗、雨などによる色移りする可能性がありますのでご注意ください。 |
藍染めの名刺入れ / sohachi
藍染めされたシルクの糸を使って、綴織の織師が織り上げた名刺入れです。綴織の独自の生地構造とシルクの光沢、藍染めの深い色が織り成すテクスチャが非常に美しい一品です。専用化粧箱入り。
テクスチャを生かすためにデザインはそぎ落としミニマムに。極細の金切箔の糸を使用し、鎖線でもなく実線でもない幽玄な直線を表現しました。
特徴のあるマチは、手縫いによる和裁の技法“千鳥がけ”。一般的な名刺入れのマチはポケット内部に折りたたまれる構造のために、名刺が入っていなくても分厚くなっていまします。しかし糸で構成されたマチは伸縮性を担保しながらも、名刺が入ってない時はまったく厚みがでません。そのためジャケットの内ポケットに入れてもシルエットを崩しません。つまり古来の和裁の技法が意匠性も高く、マチとして優れた機能美を持っていたのです。
製織について
綴織(つづれおり)とは、西陣織の一種であり、およそ四千年の歴史を誇る織物です。 衣類に使用されることはほとんどなく、舞台の緞帳や祇園祭に代表される祭事用の装飾幕、最高級の着物の帯など、ハレの日やハレ舞台を彩る最高峰の美術織物として格付けされています。日本最古の綴織は奈良の當麻寺の国宝「當麻曼荼羅図」といわれています。
藍染めについて
本藍染矢野工場による天然灰汁発酵建ての本藍染め。矢野氏の藍は人間国宝「佐藤昭人」氏の“すくも”を原料に使用し、化学薬品を一切使用せず、自然本来の力のみで染められています。その藍は“YANO BLUE”と称され、わずかに赤みを帯びた色味が特徴です。
お手入れについて
少量の水がかかってしまった時は、すぐにきれいな布等でたたいて下さい。 経年使用等による汚れの場合はご自身で洗わず、着物専門のクリーニング店に持ち込むか、弊社まで郵送して下さい。(※お洗濯は有償となります。)
sohachi(そうはち)
伝統をモダナイズする。
清原織物の現当主である清原聖司がデザインと制作に携わるプログラム。
「SOHACHI/そうはち」の名は、かつて清原家で襲名されていた清原宗八に由来しています。日本古来の美意識に基づいた自然や文化、歴史に紐づいた事柄を解釈し、新たな視点で再接続できる美しいものを探求していきます。