MARCO インタビュー

MARCO インタビュー

自分サイズ以上セレブ未満
僕の感覚に”良い"と感じさせたモノ


ーものを選ぶ基準や、ものへのこだわりについて教えてください

オブジェクトとして美しい、かっこいいな、というようなものが好きです。造形物としてグッとくるタイプですね。

これかっこいいな、ダサいながすごいはっきりしているんですよ。あー、ここもったいないなとか思っちゃうし。ずっと、とことんこだわっているところにいたので。
例えば自転車のトリックでも、ワンエイティなら、180度回転した後の返し方とか、所作とか、細かいところまでライダーって見ているんですよ。
自転車の組み方も、めちゃめちゃ人の性格、個性、センスが出るんです。僕はバシっと組んでいればいいわけでもないと思っていて。もちろん行き着いた先には、これが100点、正解と思われる何かがあるんですけど。でもそこで一つ、人とは違う個性を入れていく。ここにこれもってきます?みたいなものを入れるのが好きで。ひねくれ方、抜き方、崩し方というか。作るものに関しても、何か一つ自分色を入れていくのが重要で。じゃないと自分が作ったものとしてしっくりこないなって思うんです。

あとは、自分のサイズ感に合ったものを選ぶ、ということですかね。今の自分では絶対に手に入らないようなものは、欲しいと思いません。
サイズ感とは、具体的に手の届く範囲内にあるものとか、自分がそれを持っている想像ができるもの。例えば、車は持っていなくて、これまでもあまり興味がなかったのですが、今はすごく欲しいんです。今は、自分のサイズ感に合う。わかりやすく言うとそういう感じ。


ー昔と変わってきたことはありますか?

それこそ自転車がとにかく全てだった20代後半までから年々興味の幅は増していってますね。例えば家具などの空間を彩るものは昔から好きなのですが、若い時はこの都会で生きるので精一杯でいい家具とか高すぎて買えるわけないし興味なかったというか気にしてる余裕なかったですね。僕この前までお金ってものに全く興味なかった人間なんですよ。 20代後半でやっと必要性に気付き始めたくらいです。当時は自分のサイズ感ではなかったって事ですかね。昔に比べれば今は知識や興味のあるものがだいぶ増えてきました。



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ーものの情報源はどこからですか?

これ欲しいな、いいなと思ったら、掘っていく。あとは、友達が持っていて、「これいいじゃん、どこの?」みたいに会話ベースのものもありますね。


ー最近、何か買い物をされましたか?

カメラのレンズ。持っているものと同じものなのですが、古くて状態も悪くなってきたので買い替えました。
あとは何を買ったかな、、仕事で使うもの以外は買っていないですね。
欲しいと思ったらすぐに買うタイプではないので。本当に欲しいもの、必要なものを厳選して買っています。


ーものの対価は気にしますか?

僕ら自転車乗りだったり自転車屋にとって職人の道具って自分の技術の次に大事なものなんです。だからもちろん最初は高いって思う物ばかりですが、それぞれのジャンルのどプロが使うものはこのレベルっていうところを調べて、元々想定していた価格に合わないから無しとかはなく、出す価値があると思れば少し無理して時間をかけても買う価値はあると判断します。もちろん、いいもので、安いにこしたことはないんですけどね。






ーコレクションしてるものはありますか?

靴はずっと好きですし、キャップもかなり持っています。狙ってコレクションしているというよりは自然に増えていく感じですね。それとカメラとか自転車ですかね。BROOKLYN MACHINE WORKSの自転車とかは結構所有してる方だと思います。あとはステムっていう自転車のパーツはめっちゃ持っていますよ。ものとして好きで、かなりいいものを持っている方だと思います。


ーここ数年で一番ヒットした買い物を教えてください

えー、難しいですね。。
買ってよかったもの、必要だったと思うものは、やっぱり仕事で使っているものですかね。
ただ、これが一番っていうのは分かんないです。想像がつかない。

自分が好きでやっていたものが仕事になっているんですよ。自転車もカメラも。
買うときは毎回、欲しいなー、でも高いなー、どうしよう、、って、時間をかけて悩んで買って。次はこれ試してみたいなって、いつの間にか多くなっていって。それが今、仕事の道具になっているから。






ーMARCOさんを構成する3つのアイテムを教えてください

カメラ、自転車。こればっかりですね(笑)。
あと、ものじゃないけど音楽。


ーどういうところから、ものによる豊かさを感じますか?

雰囲気のいい家ってあるじゃないですか。例えば友達の家に行って、それまであまり思い通りではない感じの空気感な家だったのが、なんか久々行ったらその空間がなんか居心地よく感じたりして。それは心境の変化とかステップアップとか色々と要因はあるんでしょうけどやはりそこにあるモノは大事で。その空間を彩るモノの一つ一つのチョイスや配置だったりの集合体がその場の雰囲気や空気感を創ってると思ってます。






ーどうしてセレクターのオファーを受けていただけたのでしょうか?

コンセプトがめちゃめちゃ面白いと思ったから。
どうして俺なんですかって逆に聞きたいくらいです(笑)。


ー人によるキュレーションというコンセプトについて、どう思われますか?

面白いですよね。自分の好きな人が、どういうものに興味があり、どいうものをセレクトするのかって気になると思うんですよ。
そうじゃなかったとしても、ものだけが並んでいる一覧で見たときに、これいいなって思って見て、この人こういうものを選んでいるんだ、意外だなーとか。ものから人を知るきっかけになることもあるじゃないですか。そこに参加させていただけるのって、なんかすごいありがとうございますって感じです。

 






ーHATCHでのアイテムセレクトのコンセプトを教えてください

これ売れるでしょっていうものではなくて、本当に自分の生活の中にあるものだったり、これあったらいいよねって思えるもの。


ーHATCHのお客様へ一言

少しでも、面白いとかワクワクすると思ってもらえるものをセレクトしていきたいです。僕なんかでいいんですかって感じなのですが、よろしくお願いします。



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