日々を優しくアップグレードしてくれるインスピレーションツール
ーものを選ぶ基準や、ものへのこだわりについて教えてください
スマート家電のような時短アイテムなどは機能性で選びます。
音楽で使う機材などは、機能性ももちろん重要なのですが、持っていて自分の気分が上がるようなものを選ぶようにしています。例えばギターだと、アコースティックなものは音色で選ぶのですが、エレクトリックなものだと見た目で選びますね。
そのものによって、機能性で選ぶか、見た目とか直感で選ぶか、両極端かもしれないです。
ー昔と変わってきたことはありますか?
昔は外に出て、人に見られて、どう楽しめるかっていう基準で選んだことも多かったのですが、今では自分が1人でいてどう気分が上がるか、に変わってきた気がします。家で音楽制作がはかどるものを選んだり、気持ちが上がる色を選んだりとか。年齢を重ねたということもあるかもしれませんが、コロナ禍の影響も大きいと思います。
買い物では、今までの経験値からズバっと買えるようになったんじゃないかな。例えば洋服などは、まだアナログな時代では、古着屋を何店舗もまわっては、「いやーでもあの店に行けばもっといいのあるかもしれないよな」って買い物をしていたのですが、今はもうネットですぐに検索できちゃうじゃないですか。若い頃の経験値で、直感で買うことが多くなったし、その直感力も昔より精度が高くなっているような気がします。
ーものの情報源はどこからですか?
自分が好きな人や、友達とかが身につけているもの見たり、SNSに投稿したものでいいなって思ったものを、「それどこの?」って聞いたり。
ガジェットや音楽機材などは、YouTubeなどで調べて、自ら掘って探していますね。
ー最近、何か買い物をされましたか?
SwitchBot。遠隔で照明のスイッチや家電の電源操作ができるスマート家電です。これは自分でいろいろと調べて購入しました。
あとは、コーヒーの器具。コーヒーがすごく好きで、自分で焙煎するぐらいなんです。注ぎ口がすごく細いケトルと、直火で焙煎できる電動の焙煎機を購入しました。これは、宮古島で焙煎士をしている僕のコーヒーの師匠から教えてもらいました。
ーものの対価は気にしますか?
すごく高価なものはもちろん気にしますが、普段の買い物では欲しいと思ったものは値段は気にしません。
安価に価格設定していたものを、高い価格設定にした途端、そこに品格がついて、安い時より売れるようになったという話もあるように、ただの指標な気がして。
自分が欲しいと思ったものがあったら、それが高かろうが安かろうが、自分の気に入ったものになる。値段というものはセカンドオピニオン的な感じですかね。
ー断捨離されますか?
定期的にします。まずは引っ越しのとき。
それとアルバム制作のとき。アルバム制作をするときって自分のメンタルを上げて上げていかなきゃいけなくて、少しでも気に入らないものが目に入ると、すぐに製作マインドから現実に戻されちゃうんです。だからアルバム制作前には、片付けをして、断捨離します。
ガス料金の払込票を間違って捨ててしまって、ガスが止まってしまったこともありますけど(笑)。
ーコレクションしてるものはありますか?
20代のときに海外旅行先で必ずショットグラスを買っていて、それは集めていましたね。コロナ禍で行けなくなったので、もう止まってしまったのですが。ショットグラスを並べていると、自分のアーカイブというか、海外に行った軌跡になるなって。
ーここ数年でヒットした買い物を教えてください
奮発して買ったマイクと、旅にでも持っていきやすいミニギター。ミニギターにしては音色のいいものです。
そのミニギターを何かあるかもしれないと思ってバリへの旅行に持って行ったんです。そしたら、たまたまライブをさせてもらえたこともありましたね。
スノーボードの板。北海道出身で、スキー場へは3歳の頃から行っていました。スノーボードをすると自分のルーツを思い出せるし、若かった頃のアドレナリンとか、細胞レベルでそういう記憶を思い出す感覚があって、いい買い物ですね。
あとは、あんまりかっこよくないかもしれないんですけどベッド(笑)。マットレスも含めてすごく高価な買い物だったのですが、それは値段に比例したいい買い物だったなって思います。
ーKENNYさんを構成する3つのアイテムを教えてください
楽器。ギターに関わらず、シェーカーとか音の鳴るもの全てですね。
楽器によって、僕の人生は成り立っているし、人間関係もできたし、インスピレーションにもなるし、自分を整えてくれるものでもあるし、先に進めてくれるものでもあって、楽器は間違いなく欠かせないものですね。
時短アイテム。好きなことを好きなだけやるために、それ以外のことをいかに効率よくこなしていくか重要だと思うんです。
あとは、今回いくつかセレクトしていますが、自分の気持ちを上げてくれるような雑貨。
パソコンで作業をすることが多くて、視野が狭くなりがちなのですが、例えば、ピースサインのカードスタンドを一つデスクに置いておくだけで、疲れて休憩するときにそれが目に入ると、重く悩み詰めていても、「まあ大丈夫だぜ」みたいな気持ちになれるんです。自分が本当に伝えたいことだったり、自分が大切にしておきたいその心情みたいなものをパっと思い出させてくれるような気がして。
僕はサーフィンが好きで、海に行くことでデトックスされるのですが、締め切りが近いときなんかは海に行けないんですね。そんな時に、サーファーのティッシュスタンドがそこに置いてあったり、自分の好きなもので埋め尽くされていると、大切にしたいことは何なのか、思い出させてくれる記憶装置というか、スイッチになってくれるキーアイテムな気がするんです。
ーKENNYさんにとっていいものの価値とは何ですか?
僕は曲を作る仕事をしているので、そのインスピレーションに繋がるものが、僕にとってはいいものかなって思います。
ーどうしてセレクターのオファーを受けていただけたのでしょうか?
僕自身も好きな人から情報を得て、ものを買うことが多いので、サービスのコンセプトにまずすごく惹かれました。
あとは、セレクターの方たちが、僕の好きな友達だったり、かっこいいなと思っている人が多く参加されていたので、とても面白そうだなと思い参加させていただきました。
ーHATCHでのアイテムセレクトのコンセプトを教えてください
日常の生活を豊かにしてくれるようなもの、ハッピーにしてくれるようなものをセレクトしました。僕にとっては音楽制作などの作業をする時に、自分の気持ちを上げてくれるもの、応援してくれるようなものたちです。
ーHATCHのお客様へ一言
僕と趣味嗜好が似ている方だったり、ライフスタイルに共感していただける方がいたら、僕のセレクトしたアイテムをチェックしていただけると嬉しいです。