坂本龍一
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坂本龍一
現在、インターネットの普及により、誰もがあらゆる音楽情報に簡単にアクセスできるようになりました。それによって、音楽はいい意味でも悪い意味でも優劣をつけられることなく、並列化されつつあります。旧来の型にはまった音楽観―西洋クラシック音楽を優れたものとし、伝統音楽やポピュラー音楽を劣ったものと見る―が相対化されたことは歓迎すべきことです。実はそのような価値観の見直しは20世紀の最後の四半世紀に起こってきました。 こうした歴史の見直しもあって、今わたしたちは、ありとあらゆる音楽が無差別に並列された混沌の前に立たされることになりました。そのような状況に対してscholaが企てるのは、ほどよい一般性をもった文化の教科書をつくりだすことではなく、圧倒的に突出した音楽を拾いつつ、そこから普遍性をもったスタンダード(標準)をつくりだそうという、きわめて野心的なプロジェクトなのです。このようなスタンダード(標準)の選定は、たんに広くバランスのとれた知識だけによっては不可能でしょう。場合によっては、選者が個人的なこだわりから特殊な音楽を選ぶことがあってもいい。そういう特異性からこそ、普遍性に通ずるスタンダード(標準)は生み出されるのです。文化の規則性からはみ出した例外であるからこそ、いつでもどこでも新しく響く―それこそが本当の「古典(クラシック)」と言うべきではないでしょうか。スコラを通じて、1人でも多くの若者が音楽に目覚め、精神や才能を磨くための力添えができればとの思いが込められています。

commmons: schola vol.14 Traditional Music in Japan

¥9,350 (税込)

坂本龍一総合監修による音楽全集シリーズ『commmons: schola(コモンズ・スコラ)』の第14巻のテーマは、「日本の伝統音楽」。坂本龍一、小沼純一の他、日本の伝統音楽研究の大家である小島美子、能楽分野を中心に活躍する松岡心平といった研究者、芝祐靖、野村萬斎、田中悠美子といった各界を代表する演奏家、アジア音楽を中心に幅広く音楽プロデュースを手がける星川京児など、多彩で豪華なゲストが登場し、雅楽、能・狂言、人形浄瑠璃といった日本が世界に誇る芸術音楽から、アイヌ音楽や民謡、神楽など全国各地の民俗音楽、そして声明をはじめとする宗教音楽など、古代から現代まで海外の影響を大きく受けながら独自の変化を遂げてきた日本音楽の多様な魅力を紹介。小島美子氏の書き下ろしによる民俗音楽概説「日本音楽の温床・民俗音楽」、国の重要無形民俗文化財「早池峰神楽」など、NHK Eテレ『schola 坂本龍一 音楽の学校~日本の伝統音楽編』(2014年2~3月放送)では扱われなかった民俗音楽も充実。その他、薩摩琵琶や尺八、箏曲、現代邦楽など、日本の伝統音楽を語る上で欠かせない数々のジャンル全17曲をCD容量最大限に収録。選曲は各分野の専門家の意見をもとに膨大な候補を収集し、最終的にすべて坂本龍一が選出。唯一無二の「坂本龍一による《日本の伝統音楽》」の決定盤!

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